Hitachi

高い信頼性が要求される社会インフラの
モノづくりを支援するアナリティクス基盤を開発

日立は、風力発電設備や鉱山機械など現場で稼働しているインフラ製品の稼働状況や動作環境の計測データを基に、モノづくりの信頼性向上を実現するアナリティクス基盤を開発しました。製品の故障に対する安全裕度※や余寿命を分析。その分析結果を製品設計に反映させることによって、安定して稼働する高信頼なインフラ製品の開発に貢献します。

高度データ分析技術によって安全裕度や余寿命を分析

風力発電設備や鉱山機械など現場で稼働するインフラ製品は、同じ製品であっても使用環境がそれぞれ異なります。安定して稼働する高信頼な製品を開発するには、そうした使用環境の異なる製品の稼働状況や動作環境の計測データを大量に収集・分析し、製品設計に反映することが不可欠です。しかしながら、計測に必要なセンサーを多数設置しなければならないなどの理由から、高精度な分析を行うことはこれまで困難でした。そこで日立は、モノづくりで蓄積した知識を活用した高度データ分析技術を核にしたアナリティクス基盤を開発しました。現場で稼働しているインフラ製品から計測したデータを基に、高度データ分析技術によって導き出した未計測のデータ推定し、安全裕度や余寿命を分析。分析結果を製品設計に反映させることにより、さまざまな環境下で安定して稼働する高信頼なインフラ製品の開発を実現します。今後は、安全・安心な社会インフラ構築への一層の貢献をめざし、アナリティクス基盤の活用範囲を広げていきます。

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安全裕度:製品に故障が発生する損傷レベルを現在の損傷レベルで割って求められる値であり、故障に対する安全度合いの指標。
  • 公開日: 2015年9月16日