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QOLを大切にしたがん治療へ
「身体への負担が少ない」粒子線治療システム

粒子線治療とは、患部に水素の原子核である陽子や炭素イオンを照射し、がん細胞を破壊・死滅させる治療法で、治療に伴う身体への負担が比較的少ないと注目されています。日立は、陽子線を用いた粒子線治療システムを開発し、国内外の施設に提供してきました。この粒子線治療システムが、患者さんの「QOL(生活の質)」向上をサポートできるよう、さらなる開発を続けています。

QOLを大切にした治療法

がんの治療法は大きくわけて「手術による外科治療」「抗がん剤などによる化学療法」「放射線療法」の3つ。現在、注目されているのが「切らずに治療する」放射線療法です。このうち粒子線治療法は、患部の深さに合わせて粒子線の速度を調整することで、患部に線量を集中して治療します。


放射線の種類と粒子線照射の概念図

 

スポットスキャニング照射のイメージ

北海道大学病院と日立の共同開発で実現した陽子を使う粒子線治療装置では、動体追跡技術とスポットスキャニング照射技術を組み合わせ、呼吸などにより動く患部に対しても患部形状に合わせて集中した照射ができるようになりました。粒子線を患部により集中して照射できるため、治療に伴う身体への負担が少なく、仕事や日常生活を続けながらの通院治療も可能です。

日立の粒子線治療装置の概要や開発者の思いなど、詳しくはこちらをご覧ください。

公開日:2018年2月
ソリューション担当:日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット
お客さま:北海道大学病院
事業内容:医療機関

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