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日立、投資家向け説明会開催 「2025年度に営業利益1兆円超めざす」

2021年6月9日 オコナー 海
説明会に登壇した東原敏昭会長

日立製作所は2021年6月8日、経営方針を投資家向けに説明する「Hitachi Investor Day 2021」を開催しました。説明会では、東原敏昭会長と次期社長の小島啓二副社長が登壇し、今後の経営の方向性などについて語りました。

「強靭な日立をつくりたい」

東原会長は冒頭でこれまでの活動について振り返り、「IT」「インダストリー」「モビリティ」「エネルギー」「ライフ」といった5つの事業セクターで「構造改革を推進してきた」と強調。その上で、2021年度の収益について、「新型コロナウイルスの影響を受けながらも、5セクターで営業利益率が8%以上確保できるという状況を作ってこられた」と話しました。

またここ数年で、米国のJRオートメーション社、スイスABB社のパワーグリッド事業、米国のGlobalLogic社など、相次いで海外企業の買収を実行してきたことについて触れ、「グローバルリーダーになるための大きな骨組みができたと考えています。今後、こういったアセットを活用して、さらに強靭な日立をつくりっていきたいと考えています」と意気込みを語りました。

「社会課題を自分事として捉える人財が必要」

「価値起点」のビジネスモデルにシフト

東原会長は、日立の注力事業である「Lumada」についても言及。社会課題の解決には、業界を越えた多様なパートナーと相互に連携する制度「Lumadaアライアンスプログラム」が有効だとして、「たくさんのステークホルダーと一緒に社会課題を解決していくのが、新しい“価値起点”のビジネスモデルと言っていいと思います。今後はそういう方向にシフトしていきます」と述べました。

さらに東原会長は、人財育成の重要性について触れ、「社会イノベーション事業をさらに加速するためには、社会課題を自分事として捉えるアプローチが必要だと考えます。周囲を巻き込みながら自らが主体的にリーダーシップを取っていける人財が必要です」と話しました。

2025年度に調整後営業利益で1兆円超

新社長に就任予定の小島啓二副社長

説明会には、新社長に就任する予定の小島副社長も出席。経営の方向性などについて説明しました。小島副社長は、「『OT×IT×プロダクト』を統合的に提供して顧客と社会の課題を解決する」とした上で、「ユースケースやソリューションをLumadaにどんどん蓄積をして、競争力のあるソフトウェア資産にしていく。これが基本的な戦略です」と述べました。

さらに、2025年の日立がめざす姿について3つの点を示して説明。1つ目は「デジタルで成長する企業になる」として、1兆円を超える調整後営業利益を安定的に稼ぎ出すことを表明しました。2つ目は「ESG経営の深化」で、「ダイバーシティ&インクルージョン、環境経営、コーポレートガバナンスといった面で、世界のトップクラスと認知される企業になる」としています。そして3つ目に「利益の還元」を挙げ、「いろいろなステークホルダーにとってさらに魅力的な企業になる」と意気込みを語りました。

小島副社長は、これまで目標として示してきた営業利益率ではなく「1兆円超」と実額で表明したことについて、記者から問われると、「企業価値というのを上げていく。その絶対額をいかに向上させていくかというのが、今われわれが、次に取り組まなければいけないことだと思っています」と述べました。

研究開発費に3年累計で1兆5,000億円

「研究開発投資額を今後3年累計で1兆5,000億円」

小島副社長はまた、今後の研究開発投資額を3年累計で、1兆5,000億円とする計画を明らかにしました。社会が急速に変化する中で、「現在からの延長でいろいろなものを考えていくだけでは企業価値を上げ続けるのは難しくなっている」とした上で、「2050年あたりからバックキャスト(未来のある時点に目標を設定し、そこから振り返って現在すべきことを考えること)をしてR&D(研究開発)投資を考えるということが大変重要になっています」と話しました。

次期中期経営計画における自身の責務としては、「大規模なM&A(合併・買収)で獲得したアセットを企業価値の向上に確実に結び付けていくこと」として、経営の質を改善する必要性に言及。改善点として、「経営のシンプル化」「経営のデジタル化」「経営のグローバル化」を挙げました。

「アセットの価値向上にフォーカスして、経営をシンプル化します。アセット特性の近い事業をまとめて経営し、競合企業を明確にします。次に変革をスピードアップするために、経営をデジタル化します。ここではGlobalLogic社の活用が非常に重要なテーマです。そして、伸びる地域で確実に成長していくために、まだまだ日本起点になっている経営をグローバル化します」

小島副社長はプレゼンテーションの終わりに、次期中期経営計画に触れ、「日立の使命は社会イノベーション事業を通じて、データとテクノロジーで社会インフラを革新し、人々の幸せを支えることです。本日は方向性だけをお話ししましたが、来年春に発表を予定している次期中期経営計画では、次の日立の姿を具体的、定量的に描いていきます」と話しました。

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日立、投資家向け説明会開催 
「2025年度に営業利益1兆円超めざす」


説明会に登壇した東原敏昭会長

日立製作所は2021年6月8日、経営方針を投資家向けに説明する「Hitachi Investor Day 2021」を開催しました。説明会では、東原敏昭会長と次期社長の小島啓二副社長が登壇し、今後の経営の方向性などについて語りました。

「強靭な日立をつくりたい」

東原会長は冒頭でこれまでの活動について振り返り、「IT」「インダストリー」「モビリティ」「エネルギー」「ライフ」といった5つの事業セクターで「構造改革を推進してきた」と強調。その上で、2021年度の収益について、「新型コロナウイルスの影響を受けながらも、5セクターで営業利益率が8%以上確保できるという状況を作ってこられた」と話しました。

またここ数年で、米国のJRオートメーション社、スイスABB社のパワーグリッド事業、米国のGlobalLogic社など、相次いで海外企業の買収を実行してきたことについて触れ、「グローバルリーダーになるための大きな骨組みができたと考えています。今後、こういったアセットを活用して、さらに強靭な日立をつくりっていきたいと考えています」と意気込みを語りました。


「社会課題を自分事として捉える人財が必要」

「価値起点」のビジネスモデルにシフト

東原会長は、日立の注力事業である「Lumada」についても言及。社会課題の解決には、業界を越えた多様なパートナーと相互に連携する制度「Lumadaアライアンスプログラム」が有効だとして、「たくさんのステークホルダーと一緒に社会課題を解決していくのが、新しい“価値起点”のビジネスモデルと言っていいと思います。今後はそういう方向にシフトしていきます」と述べました。

さらに東原会長は、人財育成の重要性について触れ、「社会イノベーション事業をさらに加速するためには、社会課題を自分事として捉えるアプローチが必要だと考えます。周囲を巻き込みながら自らが主体的にリーダーシップを取っていける人財が必要です」と話しました。

2025年度に調整後営業利益で1兆円超


新社長に就任予定の小島啓二副社長

説明会には、新社長に就任する予定の小島副社長も出席。経営の方向性などについて説明しました。小島副社長は、「『OT×IT×プロダクト』を統合的に提供して顧客と社会の課題を解決する」とした上で、「ユースケースやソリューションをLumadaにどんどん蓄積をして、競争力のあるソフトウェア資産にしていく。これが基本的な戦略です」と述べました。

さらに、2025年の日立がめざす姿について3つの点を示して説明。1つ目は「デジタルで成長する企業になる」として、1兆円を超える調整後営業利益を安定的に稼ぎ出すことを表明しました。2つ目は「ESG経営の深化」で、「ダイバーシティ&インクルージョン、環境経営、コーポレートガバナンスといった面で、世界のトップクラスと認知される企業になる」としています。そして3つ目に「利益の還元」を挙げ、「いろいろなステークホルダーにとってさらに魅力的な企業になる」と意気込みを語りました。

小島副社長は、これまで目標として示してきた営業利益率ではなく「1兆円超」と実額で表明したことについて、記者から問われると、「企業価値というのを上げていく。その絶対額をいかに向上させていくかというのが、今われわれが、次に取り組まなければいけないことだと思っています」と述べました。

研究開発費に3年累計で1兆5,000億円


「研究開発投資額を今後3年累計で1兆5,000億円」

小島副社長はまた、今後の研究開発投資額を3年累計で、1兆5,000億円とする計画を明らかにしました。社会が急速に変化する中で、「現在からの延長でいろいろなものを考えていくだけでは企業価値を上げ続けるのは難しくなっている」とした上で、「2050年あたりからバックキャスト(未来のある時点に目標を設定し、そこから振り返って現在すべきことを考えること)をしてR&D(研究開発)投資を考えるということが大変重要になっています」と話しました。

次期中期経営計画における自身の責務としては、「大規模なM&A(合併・買収)で獲得したアセットを企業価値の向上に確実に結び付けていくこと」として、経営の質を改善する必要性に言及。改善点として、「経営のシンプル化」「経営のデジタル化」「経営のグローバル化」を挙げました。

「アセットの価値向上にフォーカスして、経営をシンプル化します。アセット特性の近い事業をまとめて経営し、競合企業を明確にします。次に変革をスピードアップするために、経営をデジタル化します。ここではGlobalLogic社の活用が非常に重要なテーマです。そして、伸びる地域で確実に成長していくために、まだまだ日本起点になっている経営をグローバル化します」

小島副社長はプレゼンテーションの終わりに、次期中期経営計画に触れ、「日立の使命は社会イノベーション事業を通じて、データとテクノロジーで社会インフラを革新し、人々の幸せを支えることです。本日は方向性だけをお話ししましたが、来年春に発表を予定している次期中期経営計画では、次の日立の姿を具体的、定量的に描いていきます」と話しました。

  • 取材・執筆: オコナー海
  • 公開日: 2021年6月9日