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日立、CDPの「気候変動」「水セキュリティ」の2分野で最高評価

2021年12月10日 オコナー 海

日立製作所は2021年12月7日、環境評価を行う国際的な非営利団体CDPから、「気候変動」「水セキュリティ」の分野における取り組みについて、最高評価である「Aリスト」企業として選定されたことを発表しました。ダブルA評価を獲得したのは、評価対象企業約12,000社の中でもわずかで、日立として初めてとなります。

環境戦略を担当するアリステア・ドーマー執行役副社長は、「とても光栄に思います。今回の栄誉に甘んじることなく、より良いイノベーションと成果を得られるように常に努力し続けます」としています

「ESG投資」の判断材料にも

CDPは、2000年に英国で設立された非営利団体で、世界の投資家や企業などの要請に基づいて、企業や自治体に対し「気候変動」「水セキュリティ」「フォレスト」の分野における取り組みについて、調査・評価を行っています。

2021年の評価対象企業は約12,000社となっていて、「気候変動」で200社、「水セキュリティ」で118社、「フォレスト」で24社が、「Aリスト」企業として選定されたということです。

CDPによる評価は、環境、社会、企業統治(ガバナンス)の3要素を評価し、銘柄選定などを行う投資活動である「ESG投資」の判断材料としても、世界的に知られています。

日立は2分野で最高評価

CDPから、「気候変動」と「水セキュリティ」の分野で、最高評価となる「Aリスト」企業に選定された日立。2つの分野で最高評価を同時認定されたのは初めてです。また、「水セキュリティ」の分野については、3年連続のAリスト選定になります。

日立は2016年、持続可能な社会の実現に向けて、環境長期目標を策定。2050年度までにバリューチェーン全体を通じてカーボンニュートラルを達成することを目標としています。また、水資源を適正かつ効率的に利用することをめざしており、水・資源利用効率を2050年度までに50%改善(2010年度比)する目標を掲げています。

こうした目標を達成するために、日立は、インターナルカーボンプライシング(社内で投資判断などを行うため、炭素に独自の価格付けを行う仕組み)を導入するなどしています。

Chief Environmental Officerのアリステア・ドーマー執行役副社長

日立製作所のアリステア・ドーマー執行役副社長は、日立がダブルA評価を獲得したことについて、「持続可能な社会の実現に貢献するため、私たちが継続的に行っていることが評価されたので、とても光栄に思います」としたうえで、次のように話しました。

「日立は、政府や都市、企業による二酸化炭素の排出量を削減する“気候変動領域のイノベーター”になることをめざしています。もっとできることがあるので、今回の栄誉に甘んじることなく、より良いイノベーションと成果を得られるように常に努力し続けます」

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