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社会イノベーション

DXを推進する拠点「Lumada Innovation Hub Tokyo」が完成、4月15日オープン


DXを推進するための拠点が完成

日立製作所は3月22日、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するための拠点施設「Lumada Innovation Hub Tokyo」(LIHT)を開設すると発表しました。JR東京駅に直結するサピアタワー17階に完成し、4月15日に正式オープンします。

LIHTは、日立がこれまでに培ってきたデジタル技術やデジタルソリューションを活用し、業界を越えて多様な人財と企業をつなぎ、新たな価値を創造することをめざしています。アフターコロナ時代の働き方を見据えた多機能な施設を備え、オープンイノベーションを加速させるための空間として活用していく考えです。

日立のさまざまな拠点や人、社外のパートナーをつないでいくための場

施設運営のリーダー2人を社外から招聘


記者発表会でディスカッションする3人。左から、熊﨑裕之氏、澤円氏、加治慶光氏

LIHT内の記者発表会場に入ると、壁面に張り巡らされた大モニターが目に飛び込んできます。画面に映し出されたのは「洛中洛外図」です。これは世界各地で日立の活動と都市文化がつながり、街の人たちが生き生きと生活する様子を描いた屏風絵で、LIHTの空間設計概念となっています。

また内装は、大和絵の伝統的な手法「すやり霞」を現代的に解釈したものをモチーフにしています。すやり霞は、人々の多様な営みを一枚の画布につなぎ合わせる手法です。日立が顧客企業やパートナー企業とともにDXを通じて生み出す価値を、豊かな社会の実現へとつなぎ合わせるLIHTの理念を表しています。

日立は、LIHTのオープンに合わせ、2人のプロフェッショナルを招聘しました。アクセンチュアの元チーフ・マーケティング・イノベーターである加治慶光氏、日本マイクロソフトの元業務執行役員である澤円(さわ・まどか)氏です。

加治氏は「Lumada Innovation Hub」のSenior Principal、澤氏はLumada Innovation Evangelist に就任し、この日の記者発表会に登壇しました。

加治氏は、「2011年3月、総理官邸で働いていたとき、東日本大震災が起きた。復興策を考えていて、『テクノロジーと人と自然が協創しないと、未来は拓けない』と痛感した。この施設で未来を拓く試みをしていきたい」と思いを述べました。


Senior Principalに就任した加治慶光氏

「柔軟な考えで新結合を生み出し、この場所で面白い企みをしたい」


Lumada Innovation Evangelistに就任した澤円氏

続いて、澤氏がLIHTの目指す姿についてプレゼンテーションをしました。冒頭で「2020年、世界はリセットされた」と指摘して、こう続けました。

「1995年のインターネット元年に、世界は大きく変わった。インターネットがもっともインパクトを与えたのは、コミュニケーションのあり方。それまで手に入れるのに非常に苦労した情報を、ワンクリックで得られるようになり、他の人の考えにも、クリック一つで触れられるようになった」

「そして2020年のCOVID-19で、コミュニケーションのあり方はさらに変化した。これからは、ものの考え方、見方をアップグレードしなければならない。新たなイノベーションもその先に起きる。イノベーションは『技術革新』と訳されることが多い言葉だが、真の意味は『新結合』。あらゆるものを組み合わせ、新しい結合を生み出すには柔軟な考えが必要になる」

こうした考えを披露したうえで、澤氏はLIHTに携わる決意と期待感を次のように話しました。

「日立には、世の中を変える多くの先端技術がある。一方で、世の中には面白いアイデアを思いついても、その言語化や実現方法をわかっていない人が沢山いる。そういう人と日立をこの場所でつなげていきたい。東京駅の駅前という物理的なハブに、LIHTという機能的なハブが加わる。面白いアイデアを持つ人々が気軽に立ち寄れる場所になれば、新結合が生まれやすくなる。『バーチャルとリアルのクロスロード』の役割を1カ所ですべて果たせる場所がLIHT。今後ここで、どんどん面白い企みをしていきたい」

多機能な5つの空間


「Meet-Up Square」でのイベント/セミナーの様子

LIHTは、異なる機能を持つ5つの空間で構成されています。

(1)イベントやセミナーを開ける「Meet-Up Square」、(2)日立が持つソリューションを紹介する大モニターがある「DX Gallery」、(3)アイデア創出の場となる「Co-Creation Studio」、(4)アイデアを具体化し試作品づくりなどができる「Mirai-Atelier」、(5)ビジネスをより具体化するための議論をする「Incubation Base」です。


大モニターを使ってソリューションのアイデアを相談できる「DX Gallery」

LIHTの特徴は、顧客と協議しながらソリューションの理想形を提案するデザインシンカーと、ビッグデータの有効活用法やデータに基づく解決策を提示するデータサイエンティストが常駐していることです。

Meet-Up SquareとDX Galleryは、顧客企業との協議を通じて、DXに向けた課題を探り出し、解決のための相談を受ける場として使われます。Co-Creation Studioは、課題分析に加え、アイデア創出と仮説構築をする場です。デザインシンカーがこれまでに培ってきたワークショップなどの手法で、ビジョン構築やアイデア創出を進めます。


「Co-Creation Studio」では、WEF(世界経済フォーラム)から世界の先進工場「Lighthouse」に選ばれた大みか事業所(茨城県日立市)などと結んだオンライン会議が開かれていた

また、Mirai-AtelierやIncubation Baseは、日立の国内外にある拠点とオンラインで結んで、各分野の専門家と対話ができる設備を整えています。検証段階の技術を社会実装し、さらに次のイノベーションにつなげる場として活用するほか、業務の現場を検証してDXの加速が可能になります。

Lumada CoEのデザインシンカー松本和己氏は「コロナ禍で非対面非接触が主流になったとはいえ、当事者の感情がすぐにわかるリアルな場は必要になると思います。そうした場としてもLIHTが活用されたらいいと思っています」と話します。


「Incubation Base」でのリモート会議の様子

Lumada事業の拠点施設となる


Lumada Innovation Hub Tokyoは東京駅に直結するビルの中に作られた

Lumada(ルマーダ)とは、日立が持つ先進的なデジタル技術を活用したソリューションやサービスの総称です。データから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速することを目的としています。これまでに蓄積したソリューションやユースケースをもとに、顧客企業やパートナー企業と協創しながら新たな価値を生み出していきます。

登録されたユースケースは1,000件を超え、ソリューションの導入を迅速かつ容易にする「Lumada Solution Hub」への登録件数も100件を超えました。

多様なパートナーとのエコシステムを構築する「Lumadaアライアンスプログラム」には、すでに35社が賛同。Lumada事業の2020年度の売上は、前年度比6%増の1兆1,000億円(見通し額)になりました。

そして今回、Lumada事業を推進し、DXを加速させるための拠点として、LIHTをオープン。日立は、同施設を通じて、企業と人がつながりコミュニティを形成する場を提供し、新たなイノベーションを創造することに貢献していきたい考えです。

  • 公開日: 2021年3月23日

    Lumada Innovation Hub公式サイト

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