ページの本文へ

Hitachi

社会イノベーション

  • ライフ&エコノミー

まず26か国約100か所の研究機関や大学が参加する予定です。その後、約1,000か所で蜜蜂の行動データを収集し、大量消滅の原因を探っていきます。

蜜蜂は農作物の受粉に欠かせない昆虫ですが、近頃、「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる突然の大量消滅現象が世界各地で発生し、農作物が実を結ばず食糧危機に発展しかねないことから、この現象は深刻な問題になりつつあります。そこで2015年8月、オーストラリアの連邦科学産業研究機構が中心となり、世界各国の研究機関が養蜂家や農家と共同で蜜蜂の行動を観察して原因の解明をめざす「世界蜜蜂保全イニシアチブ(GIHH:Global Initiative for Honeybee Health)」が発足。そして、蜜蜂行動観察システムに日立化成の超小型RFIDが採用されました。

2011年に日立製作所と共同開発したこのRFIDは、面積2.5mm角、厚さ0.4mmの超小型タグでありながらアンテナを内蔵しています。従来難しかった超小型の部品や器具などへも装着でき、耐久性に優れ、厳しい環境条件下でも使用できます。2014年の実証実験の結果、データを取得でき、蜜蜂にストレスを与えないことなどが高く評価され、採用に至りました。

GIHHは、蜜蜂にRFIDを、巣箱の出入口にRFIDを読み取るリーダーを装着し、蜜蜂が巣箱へ出入りする時間や滞留時間などのデータを収集・解析して周辺環境(温度、湿度、化学物質の量など)との因果関係を特定しようとしています。日立化成は今後、GIHHでRFID 関連の技術サポートを行います。

*
RFID: Radio Frequency Identification(無線タグにより人やモノを識別・管理する仕組み)

文: 日立
公開日: 2015年10月13日