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安全・快適な「市民の足」を提供する、日立のモノレールプロジェクト 安全・快適な「市民の足」を提供する、日立のモノレールプロジェクト

  • 交通

人口およそ250万人を擁する、韓国南東部の大都市、大邱広域市。近年、過密化する都市を背景に、交通渋滞などの社会問題が顕在化している。問題の解決に向け、安全・快適な都市交通を整備することが急務となっていた。

韓国でも高く評価された日立のモノレールシステム


現地パートナーと協業して車両の組み立てを行う工場施設。
この工場で組立・試験を行い、車両基地に陸送する

韓国では首都圏や地方大都市の人口集中が著しく、交通渋滞や環境保全が大きな社会問題となっている。約250万人が生活する大邱(テグ)広域市でも、人口の集中と自動車の増加によって交通渋滞が深刻化していた。そのため韓国政府および大邱広域市庁は、モノレールなどの「軽量電鉄」の建設によって問題解決をめざした。
鉄道システムは、自動車に比べCO2の排出量が少ない移動手段として見直されている。なかでもモノレールは、建設コストが比較的少なく、環境負荷が少ないという点で大きなメリットがある。

1964年開業の東京モノレールをはじめとする日本国内7路線のほか、海外では中国・重慶やドバイなどグローバルにモノレールシステムを提供してきた日立は、鉄道の総合システムインテグレーターである。その日立は、韓国において、1974年に開業したソウル地下鉄1号線の車両を納入するなど、韓国の大都市が抱える交通渋滞などの課題解決に取り組み、2007年には鉄道システム事業を担う現地法人として、株式会社韓国日立鉄道システム(現 株式会社日立コリア)をソウルに設立した。

そして、韓国初となった大邱広域市のモノレールの建設計画では、これらの数多くの鉄道システムでの実績と、日立が培ってきたモノレールの技術、信頼性が高く評価され、2008年に車両や信号システムなどの基幹システムを受注した。契約締結を受けて、2009年から現地パートナーと協業してモノレールシステムの納入に取り組むことになった。

都市鉄道3号線に導入される日立の先進技術


緑や河川のある都市景観を損なわないよう設計・建設された高架軌道


アーチ形にデザインされた交差点の高架橋

この大邱都市鉄道3号線モノレールは、市の北西部から南東部にかけて全長24km、30駅の区間を運行する路線。大邱広域市の中心部と郊外を結ぶ路線であることから、既存の都市景観の保護、建設中の道路交通への影響の抑制が求められていた。また、建設コスト削減と建設期間短縮の観点からも高架軌道方式の鉄道システムを慎重に検討していた。日立が提案する跨座式モノレールシステムは、軌道桁がスマートでシンプルな高架構造物であるため、都市景観を損なうことがなく、建設工事も道路交通への影響を少なくして行うことが可能であった。
また、都市鉄道3号線の全28編成の車両には、車両内スプリンクラー装置や、高い高架軌道から安全に脱出できる装置を装備するなど安全面に配慮したほか、住民のプライバシーを保護するため、住宅地を走る際に自動的にガラスが曇るミストグラス装置を採用するなど、先進の技術が取り入れられており、現在、開業に向けて急ピッチで準備が進められている。
モノレールが開業すれば、道路交通の渋滞緩和が見込まれるだけでなく、利用者にとっては市内の施設への所要時間が大幅に短縮されることになる。さらに、モノレールそのものの観光資源化や、路線周辺地域の活性化も期待されている。


ミストグラス装置。左写真は透過状態、右写真はガラスが曇った状態


車両基地では、車両の整備やメンテナンスも行われる予定である


車両基地内にある、日立のIT技術が詰まった運行管理室

日立がグローバルに展開する「都市の動脈」を支える取り組み


大都市に計画されるモノレールは、都市の動脈となる基幹路線として期待されている

韓国の大都市では、交通渋滞の解消が急務となっているため、「軽量電鉄」が多数計画されている。モノレールなどの鉄道システムは、人の移動や物流を担う、いわば「都市の動脈」。同様の問題に直面する世界の都市においても、日立はモノレールシステムなどの提供を通じて、「都市の動脈」を支え、人々の暮らしをより豊かにするために貢献していく。

関連リンク

本プロジェクトの詳細は、以下ページよりご確認いただけます。